biconインプラント

biconインプラント

bicon(バイコン) インプラントのご紹介

当クリニックでは現在、主にbicon社のインプラントを用いて治療を行っています。
数あるインプラントメーカーからbiconを選んだのは、患者様の負担をなるべく少なくしたいという思いからです。

biconインプラントの歴史は古く、1968年に研究が開始され、現在のbiconインプラントシステムの原型が完成したのが1985年です。
それ以降、30年以上の長い間、第一線の臨床家に選ばれてきたbiconインプラント。
その特徴をご説明します。

bicon

biconインプラントの特長

1ネジを使用しない

一般的に、骨内に埋入するインプラント体はネジ形状になっているものがほとんどです。手術時にドリルで骨にネジ穴を作り、そこにネジ状になったインプラント体を入れます。
インプラント体と補綴物を接続する装置をアバットメントといいますが、インプラント体とアバットメントは小さいネジで接続されています。アバットメントと補綴物はネジで固定するタイプとセメントで固定するタイプがあります。
この小さいネジが経年劣化で折れてしまうことがあります。除去するのは一苦労ですし、折れる前に緩んでいることもあり、そこに細菌感染が起こるとインプラント周囲の炎症が起きる恐れがあります。

一般的なインプラントの構造

biconにはそのようなネジ構造はありません。
インプラント体もネジではなく、フィンになっています。このフィン構造のおかげで、biconのインプラント体は、同じサイズのネジ構造のインプラント体よりも30%も表面積が大きくなっています。
またインプラント体とアバットメントの接続にはネジを使用せず、ロッキングテーパーという摩擦力を利用したものになっています。これによりネジが折れるリスクはありませんし、細菌感染も起こりにくくなっています。

biconインプラント
2ショートインプラントである

骨の量が足りない場合は骨を増やす手術を追加で行う必要があります。
インプラント体が短ければ追加の手術が不要になる場合があり(必要な場合もあります)、神経などの重要な組織を損傷するリスクが低減するというメリットがあります(ゼロにはできません)。

ショートインプラントショートインプラント

短いインプラントは他のシステムにもありますが、biconインプラントは、噛む力が加わったときにインプラント体の一部ではなく、全体に力を分散してくれるようになっています。この特徴は重要で、一部のみに力がかかると、その部位の骨吸収が進む原因ともなりかねず、そのような状態になりにくいbiconインプラントの大きな利点と言えます。

3手術時の負担が少ない

biconインプランの手術は比較的低侵襲なものとなっています。
骨増生を行わなくても良いケースが多いのと、ドリルの回転数も毎分50回転という低速度ですので骨火傷を生じにくいからです。

4補綴の自由度が高い

ロッキングテーパーの採用により、アバットメントが360°位置設定できます。
より柔軟な補綴物設計が可能です。

補綴の自由度が高い

インプラント治療はブリッジ、義歯と並んで有用な補綴治療の一翼を担っています。
症例によってはインプラントでしか救えない場合もあります。
ご興味を持たれた方はぜひ一度受診ください。